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スヴェンボーに暮らす人々の幸福度



 あなたはどのくらい幸せですか?
多くの人は「幸せ」になりたいと思っています。

2006年、英国レスター大学の社会心理学者エードリアン・ホワイト(Adrian White)が
発表した「国民幸福度ランキング」及び「世界幸福度マップ」。
これによりデンマークは「幸福度の高い国」として、世界に知られることになりました。

これ以降、国際非営利調査機関ワールド・バリューズ・サーベイ(WVS)や全米科学財団
(NSF)など様々な機関が、この幸福度に関して異なった観点から調査を行っています。
そして2010年、日本政府が幸福度の指標の策定に着手しているとのこと。
このように、「幸福度」は今も注目されることの多い話題です。

なぜ、デンマークは幸福度が高いと言われているのか。
長くて暗い冬のあるデンマークで、険しい顔で自転車をこぐ人々を眺めていると、
例えばイタリアのように気候が温暖で、陽気に歌い踊る人々の暮らす国の方が、
幸せそうに見える気もします。
 
そんなスヴェンボーに暮らす人々に、こんな質問をしてみました。
「デンマーク人は世界でも幸福な国民か?何があなたを幸せにしていると思うか?」

-「世界一というとわからないけど、幸せな方だと思う。自分が愛する家族がみんな健康でアクティブだし、素晴らしい子供にも恵まれたから」
-「思わない。幸福度は測定出来るものだと思わないし、人によって幸せは違うと思うから。でも失業など何か問題を抱えても、最低限の住むところ・食べるものに困らない、教育が受けられる、病院にかかれるという保障があるから。デンマークは良い社会システムを持っていると思う。」
-「特にそうは思わないけど、世界の他の国々のことを考えたら幸せだと思う。自分の家族、そして職場にも恵まれている。でもデンマーク人は、多くを望まない・期待しないという国民性もそういう結果が出た理由の一つじゃないかと思う。」
-「そうなんだと思う。他の国の話を聞いたことがあるけど、ここでは社会の目を気にせず、まず自分の好きなこと、自分の勉強したいことを選択出来る。時々選択肢が多すぎて迷うことも多いけど。」

このように、社会福祉の行き届いた不安のない社会、民主主義が根付いた社会、
家庭と仕事という2つのフィールドを支えるしっかりとした枠組み、国民性など、様々
な要因が関わりあって幸福度の高い国が作り上げられていることが伺えます。

もう少し内側を見てみると、デンマークの人々が暮らしの中で大切にしていることが
あることに気がつきます。
その内の一つが、「Hygge」。日本語だと「心地よい」といった意味合いですが、
デンマーク人はこのHyggeが大好きです。
家族や気心の知れた友人と囲む夕食の食卓、キャンドルをたくさん灯して、お酒を
飲んでおしゃべりを楽しみながらのんびりと時を過ごすこと、
冬の寒い日に、温かい部屋の中で熱々のココアを飲みながら、一人ソファでのんびり
好きな本を読むこと。
誰もが、生活の中でHyggeな時間を過ごすことを大切に考えています。
この「Hygge」は、デンマーク人の「幸せ」を語るには欠かせないものなのです。
スヴェンボーに関して、更に特筆すべき点は、家庭と仕事の両方のクオリティーを
大切に考える傾向があるといわれている、現役のクリエイティブクラスと呼ばれる人々
が大量に移住してきている点です。

この町には人生を豊かに生きようとする人々、そしてその生活、環境があるのです。
そんなスヴェンボーで「幸福度が高い」と言われるその理由を探してみませんか?
皆さんご自身のことについても考えさせられるような発見が、きっとあると思います。




水曜日, 5月 26 2010
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